新渡戸稲造「武士道」に学ぶ⑤|
「誠」が教える、言葉と行動が一致するリーダーの在り方
「誠実さのないところに、武士道はない」
新渡戸稲造は「武士道」の中で、
「誠」をこう位置づけています。
義や勇や礼といった徳も、
誠実さという土台がなければ意味を持たない。
それほど「誠」は、武士道の根本にある徳です。
言葉と行動が一致しているか
「誠」の核心は、
言葉と行動が一致していることです。
言ったことをやる、約束したことを守る、
できないことをできると言わない。
シンプルなことですが、
組織の中でこれができていないことがあります。
「来月から変えていきます」と言って、
来月になっても何も変わらない。
「あなたに任せます」と言いながら、
途中で口を出す。
こうした言動のズレが積み重なると、
メンバーはリーダーの言葉を
信じなくなっていきます。
信頼は、誠実さの積み重ねで作られる
メンバーがリーダーを信頼するのは、
カリスマがあるからでも、
実績があるからでもありません。
言ったことをやってくれる人だから信頼され、
約束を守ってくれる人だから
ついていこうと思えます。
この積み重ねが、本物の信頼関係を作ります。
逆に、言葉と行動がズレている人は、
どんなに熱く語っても
メンバーの心に届きません。
「また同じことを言っている」
「どうせ変わらない」
こうした感覚が広がると、
組織の変革は止まります。
「誠」は、弱みを見せることでもある
誠実であることは、
完璧を演じることではありません。
できないことを「できない」と言える、
間違えたときに「間違えた」と認める、
わからないことを「わからない」と伝える。
これも「誠」の実践です。
完璧を演じるリーダーは、
メンバーに近づきにくい存在になっていきます。
誠実に自分の限界や失敗を認められるリーダーのもとでは、
メンバーも同じように
本音を言えるようになります。
まとめ
「誠実さのないところに、武士道はない」
新渡戸稲造が説いた「誠」は、
現代のリーダーにもそのまま当てはまります。
言ったことをやる、約束を守る、
できないことを正直に伝える。
この積み重ねが、
メンバーからの本物の信頼を作ります。
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