新渡戸稲造「武士道」に学ぶ④|礼節とは何か。相手を敬う姿勢が組織を変える

新渡戸稲造「武士道」に学ぶ④|礼節とは何か。相手を敬う姿勢が組織を変える

「礼は単なる外形的な作法ではなく、
他者への思いやりの表現である」

新渡戸稲造が「武士道」の中で
「礼」についてこう記しています。

礼節というと、挨拶やマナーのことだと
思われがちです。でも新渡戸稲造が説く「礼」は、
もっと深いところにあります。

相手のことを考え、相手の立場に立って行動すること。
それが武士道における「礼」の本質です。


形だけの礼節が、組織に与える影響

礼節が「形式」だけになってしまうと、
組織の中に奇妙な空気が生まれます。

言葉は丁寧なのに、なぜか相手に伝わらない。
挨拶はしているのに、なぜかチームの空気が重い。

これは、礼節が相手への思いやりから切り離されて、
ただの「やるべきこと」になってしまっているからです。

形だけの礼節は、むしろ壁を作ります。
「丁寧な言葉で距離を保つ」という
状態になってしまうことがあります。


思いやりから生まれる礼節

新渡戸稲造が説く「礼」は、
相手のことを深く考えることから始まります。

今、この人は何を必要としているのか。
この言葉は、相手にどう届くのか。
この行動は、相手にとってどんな意味を持つのか。

こうした問いを持ちながら行動することが、
本当の意味での礼節です。

マネジメントに置き換えると、こういうことになります。
メンバーの状態を気にかけて声をかける。
伝えたいことがあるとき、相手がどう受け取るかを
考えてから言葉を選ぶ。
1on1で話を聞くとき、自分の意見を押しつけず、
まず相手の話を受け取る。

これらはすべて、相手への思いやりから生まれる
「礼」の実践です。


礼節が根づいた組織では、何が変わるか

リーダーが思いやりから行動すると、
メンバーも同じように行動するようになります。

「見てもらえている」という感覚が生まれ、
メンバーが安心して本音を言えるようになります。

お互いを敬う空気が生まれると、
意見の違いがあっても対立ではなく対話になります。

「礼」が根づいた組織では、
メンバー同士の関係が温かくなっていきます。
そしてその温かさが、組織全体の力になっていきます。


まとめ

「礼は単なる外形的な作法ではなく、
他者への思いやりの表現である」

新渡戸稲造が説いた「礼」は、
現代の組織づくりにもそのまま当てはまります。

形だけの礼節は壁を作ります。
相手のことを深く考え、思いやりから行動する礼節が、
組織の空気を変えていきます。


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