褒め方・叱り方より大切なこと。部下が育つ組織に共通している関わり方
「もっと上手に褒めないといけない」
「叱り方を間違えるとパワハラになる」
「どうフィードバックすればいいかわからない」
褒め方・叱り方に悩むマネージャーや
経営者の方はたくさんいます。
研修でテクニックを学んでも、
現場ではうまくいかない。
その理由は、
テクニックより先に必要なものがあるからです。
褒め方・叱り方のスキルは、
土台となる関係性がなければ
機能しません。
この記事では、
褒め方・叱り方より大切なことと、
部下が育つ組織に共通している
関わり方を解説します。
なぜ褒め方・叱り方のテクニックだけでは足りないのか
「すぐに褒める」
「行動に焦点を当てて叱る」
「感情的にならない」
こうしたテクニックは、確かに大切です。
でもこれだけを学んでも、
部下が育たないことがあります。
なぜかというと、
褒める・叱るという行為は、
相手との信頼関係の上に成り立つものだからです。
信頼関係がない状態で褒められても、
「何か下心があるのでは」と感じます。
信頼関係がない状態で叱られると、
「この人に何がわかるのか」と反発します。
逆に信頼関係がある状態では、
多少伝え方が不器用でも、
相手の心に届きます。
テクニックより先に、
信頼関係を作ることが必要です。
褒め方・叱り方より大切な3つのこと
①相手に本当の関心を持つ
褒め方・叱り方より大切なのは、
相手に本当の関心を持つことです。
「このメンバーはどんなことが得意なのか」
「今、何を感じているのか」
「どんなことに悩んでいるのか」
こうした関心がなければ、
褒める言葉も叱る言葉も
表面的なものになっていきます。
「先週の商談、ヒアリングがうまくなっていたよ」
この言葉が相手の心に届くのは、
普段からそのメンバーの行動を
見ているからです。
見ていないのに褒めると、
「この人は自分のことを見ていない」と
感じさせてしまいます。
相手に関心を持つことが、
言葉を届けるための土台です。
②日常的な対話を積み重ねる
褒める・叱るという特別な場面より、
日常的な対話の積み重ねの方が
はるかに重要です。
「先週どうだった?」
「今、何か気になっていることはある?」
「最近、どんな仕事が楽しい?」
こうしたシンプルな問いかけを
毎週続けることで、
信頼関係が育ちます。
信頼関係が育った状態で
「あの対応、よかったよ」と伝えると、
その言葉は深く届きます。
褒め方・叱り方のテクニックを学ぶより、
まず日常的な対話の場を作ることから
始めてみてください。
③「正しく叱る」より「一緒に考える」
叱り方のテクニックとして、
「感情的にならない」
「行動に焦点を当てる」
「人格を否定しない」
といったことがよく挙げられます。
これらは確かに大切です。
でもそれより大切なのは、
うまくいかなかったとき、
責めるのではなく一緒に考えることです。
「何が原因だと思う?」
「次はどうすればよくなると思う?」
この問いかけが、
メンバーが自分で考えて動く習慣を育てます。
「正しく叱る」ことを意識するより、
「一緒に振り返る」という姿勢が、
メンバーの成長につながります。
部下が育つ組織に共通している関わり方
褒め方・叱り方が上手な組織より、
部下が育つ組織の方が
はるかに大切です。
部下が育つ組織には、
共通した関わり方があります。
①強みを活かす
部下が育つ組織では、
一人ひとりの強みを把握して、
その強みが活かせる場面を増やします。
「短所を直すより、長所を伸ばす」という視点が、
メンバーの自信とやる気を育てます。
強みを活かせている人間は、
「この仕事が楽しい」と感じながら
成長していきます。
この状態は、
上手な褒め方・叱り方では作れません。
強みを活かせる環境を作ることが、
部下を育てます。
②失敗を一緒に考える場がある
部下が育つ組織では、
失敗したとき責めるのではなく
一緒に考える場があります。
「失敗しても責められない」という
安心感がある組織では、
メンバーはチャレンジし続けます。
チャレンジし続けるメンバーは、
失敗から学びながら育っていきます。
叱り方のテクニックより、
失敗を一緒に考える文化の方が
はるかに重要です。
③成長を言葉にして伝え続ける
部下が育つ組織では、
メンバーの成長を
言葉にして伝え続けます。
「先週より上手くなっているよ」
「この部分、変わってきたね」
「最近、自分で考えて動いていることが増えたね」
自分の成長に気づいていないメンバーが
たくさんいます。
上司やマネージャーが
言葉にすることで、
メンバーは「自分は成長している」という
感覚を持てるようになります。
この感覚が、
さらなる成長の意欲につながります。
④「どうしたい?」と聞く習慣がある
部下が育つ組織では、
「どうすればいいですか」と聞かれたとき、
すぐに答えを出しません。
「あなたはどうしたいと思っている?」と
返すことで、
メンバーが自分で考える習慣が育ちます。
自分で考えて動いた経験が積み重なると、
指示を待つのではなく
自発的に動くようになっていきます。
この習慣は、
褒め方・叱り方のテクニックでは
作れません。
日常的な問いかけの積み重ねが、
自分で考えるメンバーを育てます。
褒め方・叱り方に悩む前に確認すること
褒め方・叱り方に悩んでいるなら、
まず以下のことを確認してみてください。
そのメンバーのことを、
本当に知っていますか。
何が得意で、何が苦手か。
今、何を感じているか。
どんなことにやりがいを感じるか。
日常的に対話していますか。
毎週、メンバーと話す時間を
取れていますか。
失敗したとき、
一緒に考えていますか。
責めていませんか。
「次はどうする?」と聞いていますか。
成長を言葉にしていますか。
数字だけでなく、
行動や姿勢の変化を
言葉にして伝えていますか。
これらができていれば、
褒め方・叱り方が多少不器用でも、
メンバーは育っていきます。
テクニックより先に、
関係性と日常の関わり方を
整えることが大切です。
まとめ
褒め方・叱り方より大切な3つのことは
以下の通りです。
①相手に本当の関心を持つ
見ているから、言葉が届く。
②日常的な対話を積み重ねる
信頼関係が育った状態で、
言葉は深く届く。
③「正しく叱る」より「一緒に考える」
責めるより振り返る姿勢が、
メンバーの成長につながる。
部下が育つ組織に共通している関わり方は
以下の通りです。
①強みを活かす
②失敗を一緒に考える場がある
③成長を言葉にして伝え続ける
④「どうしたい?」と聞く習慣がある
褒め方・叱り方に悩んでいるなら、
ぜひ一度ご相談ください。
テクニックより先に整えるべきことを、
一緒に考えていきます。
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