中小企業のマネージャー育成がうまくいかない本当の理由と、対話で変える方法
社長の考えをメンバーに落とし込んでほしい。
メンバーの声を社長に届けてほしい。
視座を上げて、会社全体を俯瞰して動いてほしい。
数字にシビアに向き合ってほしい。
会社をよくするために自発的に動いてほしい。
メンバーを育ててほしい。
マネージャーへのこうした期待を実現するために、
最も有効なのが対話です。
研修で知識を詰め込むより、
対話を重ねる中でマネージャー自身が
気づき、考え、変わっていく。
この記事では、
中小企業のマネージャー育成がうまくいかない
本当の理由と、
対話を通じてマネージャーを変えるための
方法を解説します。
中小企業のマネージャー育成が抱える4つの課題
課題①:視座が低く、現場目線のまま動いている
マネージャーに求められるのは、
現場の仕事をこなすだけでなく、
会社全体を俯瞰して動くことです。
でも多くの場合、
プレイヤーとして現場で結果を出してきた人が
マネージャーになるため、
現場目線のまま動き続けてしまいます。
「自分でやった方が早い」という感覚が抜けず、
メンバーに任せることへの不安や抵抗があります。
結果として、
マネージャーが現場の仕事を抱え込み、
メンバーは「指示を待つだけ」になっていきます。
課題②:社長とメンバーの橋渡しができていない
マネージャーは経営者とメンバーの間に立つ
存在です。
社長の考えをメンバーに届け、
メンバーの声を社長に届ける。
この橋渡しができているかどうかが、
組織全体の方向性を左右します。
でも現実には、
社長の考えがマネージャーで止まって
メンバーに届いていない、
あるいはメンバーの声がマネージャーで止まって
社長に届いていないということがよくあります。
この橋渡しができていないと、
社長とメンバーの間に温度差が生まれ、
組織が一つの方向に動けなくなります。
課題③:数字への当事者意識が薄い
マネージャーが「数字は社長が気にするもの」
という感覚のまま動いていると、
チーム全体の数字への意識が上がりません。
「頑張ろう」という抽象的な言葉だけで
メンバーを動かそうとしても、
具体的な改善にはつながりません。
マネージャー自身が数字を自分事として捉え、
「どのフェーズに課題があるか」を
具体的に考えられるようになることが必要です。
課題④:育成方法を知らないまま現場に立っている
マネージャーになるとき、
育成の方法を体系的に学んだことがないまま
現場に立つことがほとんどです。
「自分のやり方を見て覚えろ」
「俺はこうやって数字を出してきた」
こうした指導では、
自分と同じタイプのメンバーにしか届きません。
人によって得意なこと・苦手なこと・
モチベーションの源泉は違います。
自分のやり方を押しつけるだけでは、
多様なメンバーを育てることはできません。
なぜ研修だけではマネージャーは変わらないのか
マネージャー育成において、
多くの会社がまず研修を実施します。
リーダーシップ研修、
コーチング研修、
フィードバック研修。
でもこれらを受けても
現場での行動が変わらないことがほとんどです。
なぜかというと、
研修で学んだことと
現場で求められることの間に
大きなギャップがあるからです。
研修の場では理解できても、
忙しい現場に戻ると
すぐに元の行動に戻ってしまいます。
頭でわかっていても、体が動かない。
これが研修の限界です。
マネージャーが本当に変わるのは、
「気づき」が生まれたときです。
誰かに言われたことではなく、
自分で気づいたことは行動が変わります。
この「気づき」を生み出すのが、対話です。
外部パートナーとの対話が、マネージャーを変える
ここで言う対話とは、
外部パートナーとマネージャーの1on1のことです。
社内では話せない本音を、
評価と切り離された外部の人間との対話の中で引き出す。
その本音をもとに、
マネージャー自身が気づき、考え、変わっていく。
この体験が、
マネージャーをメンバーとの対話ができる人へと
変えていきます。
なぜ社内の対話では限界があるのか
社長に対しては「ちゃんとやっています」と
見せたいプレッシャーがある。
メンバーに対しては
弱みを見せられない。
こうした空気の中では、
マネージャーは本音を話せません。
本音が話せない対話は、
表面的なやり取りで終わります。
外部の人間が入ることで、
評価と切り離された安心の場が生まれ、
マネージャーが本音を話せるようになります。
本音が出てくると、本当の課題が見えます。
本当の課題が見えると、
的確なアプローチができます。
外部パートナーとの対話で変わる6つのこと
①視座が上がり、会社全体を俯瞰して動けるようになる
外部パートナーとの1on1を通じて、
マネージャーは「今の組織全体から見るとどうか」
「半年後、会社はどうなっていてほしいか」
という問いに向き合い続けます。
この積み重ねの中で、
マネージャーは少しずつ
経営者に近い視点を持てるようになります。
視座が上がると、
目の前の仕事だけでなく、
「会社をよくするためにどうすればいいか」を
自分に問えるようになります。
この変化が、
「指示を待つ」から「自発的に動く」への
転換につながります。
②社長とメンバーの橋渡し役を担えるようになる
外部パートナーとの対話を通じて、
マネージャーは社長の考えと
現場の状況を整理する力がついていきます。
「社長はこういう方向性で考えている。
それをどうメンバーに伝えるか」
「メンバーはこういうことを感じている。
これを社長にどう届けるか」
こうした視点が育つことで、
社長とメンバーの間の
橋渡し役を担えるようになります。
③数字への当事者意識が育つ
外部パートナーとの1on1の中で
数字の状況を振り返り、
「なぜそうなっているのか」を一緒に考えることで、
マネージャーは数字を
他人事ではなく自分事として捉えるようになります。
数字への意識が変わると、
メンバーへの関わり方も変わります。
「頑張ろう」ではなく、
「どのフェーズに課題があるか」という
具体的な話ができるようになります。
④自発的に動く姿勢が育つ
外部パートナーとの対話で
「どうしたいと思っている?」と
問いかけられ続けることで、
マネージャーは自分で考えて動く習慣が育ちます。
答えをもらうのではなく、
自分で考えて出す。
この習慣が定着すると、
指示を待つのではなく
自発的に動くようになります。
⑤メンバーを育てる力が身につく
外部パートナーとの1on1で
「気づきを引き出される体験」を持ったマネージャーは、
自分もメンバーを引き出せるようになります。
体験が先にあって、理解がついてくる。
「自分が受けた対話と同じことをやればいい」
この感覚が生まれたとき、
マネージャーのメンバーへの関わり方は変わります。
答えを教えるのではなく気づきを引き出す、
強みを活かした関わり方をする。
こうしたアプローチが
自然にできるようになっていきます。
⑥自分らしいマネジメントスタイルが確立される
外部パートナーとの対話を通じて
自分で気づいたことは、
自分のものとして定着します。
外から押しつけられたやり方は
しばらくすると元に戻りますが、
自分で気づいて選んだやり方は
継続できます。
マネージャーが自分らしいスタイルを
確立したとき、
その下のメンバーも自分らしく
育っていきます。
マネージャーが変わると、メンバーとの対話が変わる
マネージャーが外部パートナーとの対話を通じて変わると、
今度はマネージャーとメンバーの対話が変わります。
メンバーが「やらされている」から
「やりたい」に変わります。
自分から意見を言うようになる、
うまくいかなかったことを隠さず話せるようになる、
「もっとこうしたい」という声が出てくるようになる。
マネージャーが育つことで、
その下のメンバーが育ち、
チーム全体の力が上がっていきます。
そしてマネージャーが
自分でメンバーを育てられるようになったとき、
外部の力を借りなくても
組織は自走し始めます。
CsMの最終ゴールは
「CsMがいなくても組織が成長し続ける」
状態を作ることです。
マネージャーを育てることが、
この状態への最も確実な道です。
まとめ
中小企業のマネージャー育成がうまくいかない
本当の理由は4つあります。
視座が低く現場目線のまま動いている、
社長とメンバーの橋渡しができていない、
数字への当事者意識が薄い、
育成方法を知らないまま現場に立っている。
これらは研修で解決することはできません。
外部パートナーとの対話を通じて、
マネージャー自身が気づき、考え、変わること。
この積み重ねが、
経営者が期待するマネージャーを育てます。
マネージャー育成に課題を感じているなら、
ぜひ一度ご相談ください。
その会社のマネージャーに合った
アプローチで、一緒に考えていきます。
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