「社員と一緒に会社を成長させたい」という気持ちを、どう組織に浸透させるか

「社員と一緒に会社を成長させたい」という気持ちを、どう組織に浸透させるか

会社を成長させたいという気持ちは、
経営者だけが持つものではありません。

社員の中にも、もっとこうしたい、
もっとよくしたいという気持ちを
持っている人はいます。

でも、その気持ちがうまくかみ合わないまま、
お互いの想いが空回りしてしまうことがあります。


なぜ、かみ合わないのか

経営者は会社全体を見ています。
売上の推移、組織の課題、将来の方向性。
「このままではいけない」という危機感も、
「こうしていきたい」というビジョンも、
経営者には鮮明に見えています。

一方、社員は目の前の仕事の中で動いています。
日々の業務をこなしながら、
自分なりに工夫して、
もっとよくしたいと考えている人もいます。

でも、その考えを誰かに伝える場がない。
言ったところで何か変わるのかわからない。
だから黙ったまま、仕事を続けています。

経営者は「社員が動かない」と感じ、
社員は「何も変わらない」と感じる。

この状態が続くと、
お互いの気持ちはどんどんかみ合わなくなっていきます。


「伝える」より「聞く」が先

この状態を変えようとするとき、
多くの経営者がまずやるのは「伝える」ことです。

ビジョンを語る、方針を共有する、
「一緒に頑張ろう」と呼びかける。

でも、社員の声を聞く前に伝えても、
社員には「また社長の話だ」と
受け取られてしまうことがあります。

先に社員の声を聞くことで、
「この人は自分たちのことを
わかろうとしてくれている」という
信頼が生まれます。

信頼が生まれてから伝えると、
同じ言葉でも届き方が全然違います。


社員の声の中に、ヒントがある

社員の声を聞いていくと、
こんな言葉が出てくることがあります。

「もっとお客様の役に立てる仕事がしたい」
「チームがバラバラな気がして、もったいない」
「自分のやり方が正しいのかわからなくて不安」

これらは、社員が感じているリアルな気持ちです。

そしてこの気持ちの多くは、
経営者が目指しているビジョンと
実は同じ方向を向いています。

「お客様の役に立ちたい」という社員の気持ちと、
「顧客に選ばれる組織にしたい」という
経営者のビジョンは、
根っこでつながっています。

この接点を見つけて言葉にすることが、
気持ちをかみ合わせる鍵になります。


小さな対話を、続けることが大事

気持ちをかみ合わせるために、
大がかりな施策は必要ありません。

週に一度、メンバーと1on1をする。
うまくいったことを、その場で言葉にして伝える。
「最近どう?」という一言から始める。

こうした小さな対話の積み重ねが、
「見てもらえている」「聞いてもらえている」
という感覚をメンバーに与えます。

この感覚が育つと、
メンバーは自分から意見を言うようになります。

意見が出るようになると、
経営者のビジョンと社員の気持ちが
少しずつかみ合い始めます。

まとめ

経営者と社員の気持ちがかみ合わないのは、
どちらかが間違っているわけではありません。

お互いに会社をよくしたいという気持ちがある。
だからこそ、しっかりお互いのことを理解し合って
同じ方向に進んでいくことが大切です。

ただ、社内だけでこの対話を進めるのは
簡単ではないこともあります。

評価が絡む関係の中では、
言いにくいことがどうしても出てきます。

そういうときは、外部の人間を
うまく使ってみてください。

社長にも社員にも立場のない第三者が間に入ることで、
お互いの本音が引き出されやすくなります。

その本音の中に、
会社を一緒に成長させるヒントが
詰まっています。


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