「俺についてこい」が通用しない時代の、部下を巻き込む新しい統率力
「俺についてこい」
このセリフ、
かつては最強のリーダーシップでした。
社長が前を走り、
メンバーがついていく。
迷う暇もなく、
社長の背中を見て
みんなが動いていく。
今、これをやると
どうなるか。
「ついていきます」とは言われても、
心の中では
ついていっていない人が
増えていきます。
カリスマ型が効いていた時代
昔は、
これでうまくいっていました。
理由は、
社会全体が
似たような価値観で
動いていたからです。
「頑張れば報われる」
「上の言うことを聞いていれば大丈夫」
「会社のために尽くすのが当たり前」
この前提が共有されていたから、
「俺についてこい」だけで
チームは一つになれました。
社長が情熱を持って語れば、
それだけで
人が動きました。
今、何が変わったのか
今は、
一人ひとりが
違う価値観を持っています。
「成長したい」人もいれば、
「安定したい」人もいる。
「会社のために」より
「自分の人生のために」を
大切にする人もいる。
価値観が多様になったということは、
一つの言葉、
一つの背中だけでは、
全員の心を動かせなくなった
ということです。
「俺についてこい」と言われたとき、
昔は「はい」と即答できた人が、
今は心の中で
「自分にとってそれは何の意味があるんだろう」と
考えてしまいます。
これは、
今のメンバーが
弱いとか、
忠誠心がないとか、
そういう話ではありません。
時代の前提が変わっただけです。
では、どうすればいいのか
ここで一つ
正直に言いたいことがあります。
「これさえやれば全員がついてくる」という
新しい正解は、
まだ誰も見つけていません。
「俺についてこい」が
唯一の正解だった時代は終わりましたが、
それに代わる
たった一つの正解があるわけでもありません。
ただ、
うまくいっている組織に
共通していることはあります。
社長が、一人ひとりの「ついていく理由」を一緒に作っている
「俺についてこい」は、
理由を説明する必要がありませんでした。
社長について行くこと自体が
理由だったからです。
今は、
一人ひとりに
「あなたがここでついてくる理由は何か」を
一緒に考える必要があります。
ある人には
「ここで成長できるから」が理由になり、
別の人には
「ここで安心して働けるから」が理由になる。
一人ひとり違う理由を、
一緒に見つけていく作業が、
今のリーダーに求められています。
社長一人で背負わず、何人かで支える
カリスマ一人が
全員を引っ張る形ではなく、
複数のマネージャーやリーダーが
それぞれ違うタイプのメンバーを
支える形に変わってきています。
社長の背中だけでは届かない人にも、
誰かの背中が届くようにする。
これは、
社長の力が弱まったということではなく、
組織としての引っ張り方が
増えたということです。
一人で答えを出さなくていい
「俺についてこい」が
効かなくなったとき、
社長は一人で
新しい答えを探そうとします。
でも、
この問いに
一人で答えを出す必要はありません。
メンバー一人ひとりと話しながら、
「あなたは何を大切にしているのか」
「ここで何を実現したいのか」を
一緒に探っていく。
これは時間がかかります。
正解もすぐには見えません。
でも、
誰も悪くありません。
時代が変わって、
リーダーシップの形も
変わる途中にいるだけです。
まとめ
「俺についてこい」型のリーダーシップは、
古くなったわけではなく、
通用する場面が
減っただけです。
今のリーダーに必要なのは、
完璧な答えを
一人で見つけることではありません。
一人ひとりの「ついていく理由」を、
一緒に見つけていくこと。
その作業を、
一人で抱え込まず、
誰かと一緒に進めてみてください。
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