社長の想いが現場に届かない理由|組織のすれ違いが生まれる本当の原因

社長の想いが現場に届かない理由|組織のすれ違いが生まれる本当の原因

「なぜ現場はもっと本気でやらないんだろう」

こうした言葉を、経営者からよく聞きます。
社長は会社のことを誰よりも考えている。
誰よりも熱く、誰よりも真剣に向き合っている。

でも現場のメンバーは、
その熱量についてこられていない。

社長が感じているこの温度感のずれは、
多くの場合、メンバーの意欲の問題ではありません。

社長の想いが、現場に届いていないことから来ています。
そしてその原因が、
実は社長側にあることは少なくありません。

本記事では、社長の想いが現場に届かない本当の理由と、
すれ違いを解消するための方法をお伝えします。


社長と現場の温度感がずれる理由

社長の熱量は、言葉だけでは伝わらない

社長は会社の未来を見ています。
「こういう組織にしたい」「こういう数字を達成したい」
「もっとお客様に価値を届けたい」——

この想いは本物です。
でもその想いを、言葉だけで伝えようとすると、
現場には届きにくいことがあります。

「もっと頑張ってほしい」
「数字にこだわってほしい」
「主体的に動いてほしい」

社長にとっては当然のことでも、
現場のメンバーにとっては
「具体的に何をどうすればいいのか」が
見えていないことがほとんどです。

言葉は届いていても、
行動に変わらない。
それが「伝わっていない」状態です。

現場のメンバーが熱くなれない本当の理由

「うちのメンバーは熱量が低い」と感じている社長は多いですが、
現場を観察すると、
メンバーが熱くなれない理由が
社長側にあることが少なくありません。

「なぜこの目標を追うのか」が伝わっていない。
「自分がやっていることが、何につながっているか」が見えていない。
「社長は現場のことをわかってくれているのか」という
不信感がある。

こうした状況では、
メンバーが社長と同じ熱量で動くことは難しいです。

熱量は指示では生まれません。
「自分がここで頑張る意味」を感じたときに、
初めて生まれるものです。

社長が「言いにくい」と感じていることが、現場に伝わっていない

支援に入って社長と話すと、
「本当はこう言いたいんですが、言いにくくて」
という言葉が出てくることがあります。

「もっとスピードを上げてほしい」
「この人にはもっと成長してほしい」
「この動き方では困っている」

社長が感じていることが、
言いにくいまま伝えられずにいる。
現場はそれを知らないまま、
「社長は何を考えているんだろう」と思っている。

このすれ違いが、
組織の空気を少しずつ悪くしていきます。


すれ違いを解消するために取り組んだこと

社長とメンバーの間に入って、双方の本音を引き出す

支援に入ってまず取り組むのは、
社長とメンバー双方と1on1を重ねることです。

社長には「現場に本当は何を伝えたいか」を聞きます。
メンバーには「社長に対して感じていることや、
伝えられずにいることはないか」を聞きます。

双方の本音が出てくると、
「社長はこう思っていたのか」
「メンバーはこう感じていたのか」という
お互いへの理解が生まれます。

この理解が、すれ違いを解消する出発点になります。

社長が言いにくいことを、第三者として代わりに伝える

社長が直接言うと角が立つことも、
外部の第三者が伝えると
フラットに受け取ってもらえることがあります。

「社長はこういうことを期待しています」
「社長がこの点を気にしていることを、
お伝えした方がいいと思ったので」

こうした形で伝えることで、
社長が言いにくかったことが、
現場に自然に届くようになります。

現場の本音を社長にフィードバックする

現場のメンバーが感じていることも、
社長には届いていないことが多いです。

「実はこういうことが気になっていた」
「社長にこう思っていると知ってほしかった」

こうした声を社長にフィードバックすることで、
「現場はそう感じていたのか」という
気づきが生まれます。

社長が現場のことをより深く理解すると、
伝え方や関わり方が変わっていきます。

社長の想いを、現場が理解できる言葉に翻訳する

社長の想いをそのまま現場に伝えても、
届かないことがあります。

「もっと主体的に動いてほしい」という社長の言葉を、
「来週の商談で、自分なりのアプローチを一つ試してみてください」
という具体的な行動に翻訳する。

「数字にこだわってほしい」という想いを、
「今月の目標達成のために、
今週何をするかを自分で決めてみてください」
という問いかけに変える。

社長の言葉を現場が動けるレベルまで
翻訳することが、外部の第三者が担う役割の一つです。


まとめ

「なぜ現場は動かないんだろう」と感じているとき、
原因をメンバーに求める前に、
一度立ち止まって考えてみてください。

社長の想いは、本当に届いているでしょうか。
現場のメンバーは、
「なぜここで頑張るのか」を感じられているでしょうか。
社長が言いにくいまま伝えられていないことは、
ないでしょうか。

社長と現場のすれ違いは、
双方の本音を引き出し、
言葉を翻訳し、橋渡しすることで解消できます。
一人で抱え込まず、
一度話してみてください。


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