「無理せず、一緒に考えましょう」の裏側|CsM代表が大切にするスタンス

「無理せず、一緒に考えましょう」の裏側|CsM代表が大切にするスタンス

「無理せず、一緒に考えましょう」——
これが、私の口癖です。

初めてこの言葉を聞いたクライアントから、
「怖そうだと思っていたのに、こんなに聴いてくれるとは思わなかった」
と言われることがあります。
元大手証券会社出身と聞いて、
厳しい指導やノルマ至上主義をイメージされる方が多いからでしょう。

でも私が大切にしているのは、その真逆です。

「無理せず」とは、頑張らないことではありません。
「一緒に考えましょう」とは、答えを教えることでもありません。

この言葉に込めた思いと、
そこに至るまでの原点をお伝えしたいと思います。


この言葉が生まれた原点

元の職場で感じた「無理させる指導」への違和感

前職では、数字を追い続ける文化の中で働いていました。
ノルマは絶対。達成できなければ詰められる。
できない理由を言うと「言い訳をするな」と返ってくる。

その環境で学んだことは多くありました。
ただ同時に、強く感じていたことがありました。

「これは、人が長期的に成長する環境ではない」と。

無理をさせて短期的に数字が上がっても、
人は疲弊し、考えることをやめ、
指示がなければ動けなくなっていく。
そしてある日突然、燃え尽きる。

この光景を繰り返し見てきたことが、
「無理せず」というスタンスの原点にあります。

答えを押しつけた結果、メンバーが自分で考えなくなった

独立してからも、最初は「答えを出す」ことに
価値があると思っていた時期がありました。
課題を見つけて、解決策を提示して、実行させる。
そのやり方でうまくいくこともありました。

ただ気づいたことがあります。
答えを押しつけられたメンバーは、
自分で考えることをやめていくということです。

「次はどうすればいいですか?」
「これでいいですか?」
「峰村さんならどうしますか?」

こうした言葉が増えていくとき、
育成としては失敗しています。
答えを与え続ける限り、
その人はいつまでも自分で考えられません。

「一緒に考える」ことで、クライアントが自分で動き始めた

転機になった経験があります。
あるクライアントと1on1をしていたとき、
答えを出すのをやめて、ただ問いかけ続けたことがありました。

「どう思いますか?」
「もし自分だったらどうしますか?」
「何が一番引っかかっていますか?」

セッションの終わりに、そのクライアントが言いました。
「自分で答えが出てきた気がします」と。

その瞬間、確信しました。
答えを与えることより、
一緒に考えることの方が、
相手の力を引き出せると。


「無理せず、一緒に考えましょう」に込めた意味

「無理せず」は、相手のペースを尊重すること

「無理をしない」とは、頑張らないことではありません。

上からの指示だからと無理をして実行しても、
自分で考えていなければ、
ずっと誰かが指示を出し続けなければならなくなります。
一人ひとりの成長は止まり、
組織もいずれ立ち行かなくなります。

無理をしないとは、
苦手なこと・嫌いなことを我慢して続けるのではなく、
得意なこと・好きなことを自分のペースでやること。
そうすれば人は成長するし、精神的につらくなることもない。
結果として、一番成果も出ます。

「無理せず」は、相手のペースと個性を尊重することです。

「一緒に考えましょう」は、答えを押しつけないこと

コンサルタントというと、
「課題を見つけて答えを出す人」というイメージがあるかもしれません。

でも私が大切にしているのは、答えを出すことではなく、
一緒に考えることです。

なぜなら、自分で気づいた人間は、
誰に言われなくても動き出すからです。

「先週どうだった?」
「今、一番引っかかっていることは何?」
「自分だったらどうする?」

こうした問いを重ねることで、
相手の中から答えが出てくる瞬間があります。
その瞬間こそが、育成の手応えです。

両方合わせて、相手が自分で気づき動くことを尊重する

「無理せず、一緒に考えましょう」という言葉全体が意味するのは、
相手が自分のペースで、自分の頭で考えて、
自分の足で動けるようになることを
最大限に尊重するというスタンスです。

答えを押しつけず、ペースを強いず、
ただ隣で一緒に考え続ける。
その関わり方が、長期的な成長と信頼につながると信じています。


このスタンスが成果につながった場面

「怖そう」と思っていたクライアントが、話してみて変わった

「元大手証券会社出身と聞いて、正直怖そうだと思っていました。
でも話してみたら、こんなに聴いてくれるとは思わなかった」

こうした言葉をいただくことが、今でも一番嬉しいです。
「野村證券っぽくない」と言われることが、
私にとって最高の褒め言葉です。

人は、安心できる場でしか本音を話せません。
本音が出ない場では、本当の課題は見えてきません。
「無理せず」というスタンスが、
まず安心できる場を作ります。

無理をさせないことで、メンバーが長期的に成長し続けた

短期的に数字を上げるために無理をさせても、
人は長続きしません。
でも、自分のペースで自分の得意なことをやり続けると、
じわじわと、でも確実に成長していきます。

「1年後にこんなに変わるとは思わなかった」
という言葉を、支援先からいただくことがあります。
無理させない育成の結果は、
時間をかけて、でも確実に現れます。

答えを押しつけず一緒に考えたことで、クライアントが自分で動き始めた

「峰村さんと話すと、自分で答えが出てくる気がします」
という言葉をいただいたとき、
この関わり方が正しいと確信しました。

自分で気づいた答えは、誰かに言われた答えより
ずっと長く行動につながります。
「一緒に考える」ことが、
相手の自走を生む最も確実な方法です。


よくある質問(FAQ)

Q. 「無理せず」というと、ゆるい支援になりませんか?

A. 「無理せず」はゆるくすることではありません。
その人のペースを見極めた上で、
最大限の成長を引き出すことです。
無理させて短期的に成果を出すより、
その人のペースで長期的に成長し続ける方が、
組織にとってはるかに大きな力になります。

Q. 答えを押しつけないと、支援が長引きませんか?

A. 短期的には、答えを出した方が早いかもしれません。
でも答えを与え続けると、相手はいつまでも自分で考えられません。
「一緒に考える」プロセスに時間をかけることで、
相手が自走できるようになります。
CsMの最終ゴールは「支援が不要になる組織」です。
答えを押しつける支援では、このゴールには辿り着けません。

Q. 「一緒に考える」とは、具体的にどういうことですか?

A. 相手の状況をとことん聴いた上で、
「どう思いますか?」「自分だったらどうしますか?」
という問いを重ねることです。
答えを出すのではなく、相手が自分で答えを見つけるための
問いを投げ続けること。
これが「一緒に考える」の具体的な形です。


まとめ

「無理せず、一緒に考えましょう」——
この言葉には、2つの思いが込められています。

相手のペースと個性を尊重すること。
答えを押しつけず、自分で気づき動くことを支援すること。

無理をしないとは、頑張らないことではありません。
苦手なことを我慢して続けるのではなく、
得意なこと・好きなことを自分のペースでやること。
そうすれば人は成長するし、精神的につらくなることもない。
結果として、一番成果も出ます。

答えを押しつけられた人は、いつまでも自分で考えられません。
一緒に考えることで、人は自分で気づき、自分で動き始めます。
その瞬間が、私にとって一番嬉しい瞬間です。


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