社員が働く意義を感じられる組織の作り方。人が辞めない組織に共通していること
給与を上げた。
福利厚生も整えた。
働く環境も改善した。
それでも人が辞める。
やる気が感じられない。
言われたことしかやらない。
こうした状態が続くとき、
その根本には「なんのために働いているのかわからない」
という感覚が隠れていることがあります。
人が辞めない組織、自発的に動く組織に
共通しているのは、
社員一人ひとりが「自分はここで働く意義がある」と
感じていることです。
でもこの「意義」は、経営者が与えるものではありません。
社員自身が自分の言葉で語れるようになったとき、
初めて本物になります。
この記事では、
社員が働く意義を感じられる組織を
作るための方法を解説します。
「意義が感じられない」と、組織に何が起きるのか
自分の仕事が誰かの役に立っているのか、
会社のどんな目標につながっているのかわからないまま
仕事をしていると、
「指示された範囲をこなせばいい」という
モードになっていきます。
自発的に動く理由が見えないからです。
また仕事に意義を感じていないとき、
人は給与や待遇に目が向きやすくなります。
「これだけしか給料もらえないのか」
「もっといい条件の会社に行けばいい」
という気持ちが生まれます。
意義が感じられていれば気にならなかったことが、
不満として浮かび上がってきます。
給与を上げても人が辞め続けるとき、
問題は給与ではないことがあります。
「なんのために働いているのかわからない」という
感覚が積み重なると、
「ここにいる理由がわからない」になっていきます。
退職理由のトップに「給与」や「人間関係」が
挙げられることがありますが、
その根本に「意義が感じられなかった」という
感覚があることもよくあります。
やる気のなさも、指示待ちも、離職も、
根っこは同じところにあることがほとんどです。
「意義」は与えるものではなく、引き出すもの
多くの会社が「意義を感じさせるために」
経営理念を作り、ビジョンを掲げ、
研修で伝えようとします。
でもこれだけでは、社員の心には届きにくいです。
「意義」は外から与えられるものではなく、
本人が自分の中から見つけるものだからです。
「会社はこういうことを大切にしている」と
伝えることと、
「自分はこの仕事に意義を感じている」は
全く別のことです。
社員が本当に意義を感じるのは、
自分の仕事が誰かの役に立っていると実感したとき、
自分の成長を感じたとき、
「あなたのこの行動がよかった」と
具体的に言葉にして伝えてもらったときです。
意義は、一方的に伝えるのではなく、
対話の中から引き出すものです。
社員が働く意義を感じられる組織に共通していること
仕事の「なぜ」が伝わっている
「これをやってください」という指示だけでなく、
なぜそれをやるのかが伝わっている組織では、
社員は自分の仕事の意味を感じやすくなります。
「このお客様にとって、この仕事がどんな意味を持つのか」
「会社の目標のどの部分につながっているのか」
が見えていると、
社員は「意味のある仕事をしている」と感じられます。
「なぜ」がわからないと、
仕事はただのタスクになっていきます。
「あなたの仕事がよかった」が言葉になっている
成果だけでなく、行動や姿勢を具体的に
言葉にして伝えている組織では、
社員に「自分の仕事には意味がある」という
感覚が育ちます。
「あの対応、お客様の立場に立って考えていたね」
「先週の提案、よく準備できていたよ」
こうした言葉が積み重なることで、
人は自分の仕事の価値を実感するようになります。
社員の声が届いている
「もっとこうしたい」
「ここをこう変えればもっとよくなる」
こうした社員の声が上に届いている組織では、
社員は「自分はここの一員だ」という感覚を
持ちやすくなります。
声が届かない組織では
「どうせ何も変わらない」という諦めが広がり、
意義を感じる機会が失われていきます。
「自分はここで成長できている」と感じられる
仕事を通じて自分が成長していると
感じられることも、意義を感じる大きな要素です。
自分だけでは気づけない成長を、
上司やマネージャーが
「先週よりうまくなっている」
「この仕事を通じて、できることが増えているよ」と
言葉にして伝えることで、
社員は「ここで働き続けたい」と感じるようになります。
意義を引き出すための5つのアプローチ
アプローチ①:「なぜ」を必ず伝える
指示を出すとき、
なぜそれをやるのかを必ず伝えます。
「このお客様に今月中に提案してほしい。
なぜかというと、今が一番タイミングがいいから」
「なぜ」がわかると、
社員は自分の仕事の意味を感じやすくなります。
この習慣が積み重なることで、
社員は指示された範囲を超えて
「どうすればもっとよくなるか」を
自分で考えるようになっていきます。
アプローチ②:成長を具体的に言葉にして伝える
社員の行動や成長を、
具体的な言葉にして伝えます。
「先週の商談、ヒアリングがうまくなっていたよ」
「あの対応、お客様の立場に立って考えていたね」
「最近調子いいね。何か変えたことある?」
こうした言葉が、
社員に「自分の仕事には価値がある」という
感覚を育てます。
結果が出ていない時期でも、
行動や姿勢の変化を言葉にすることが大切です。
アプローチ③:社員の声を引き出して届ける
「もっとこうしたい」「ここを変えたい」という
社員の声を引き出し、それを形にします。
声が届いた実感が
「自分はここの一員だ」という感覚につながります。
小さなことでも
「あなたが言ってくれたことをやってみた」という言葉が、
社員の意欲を育てます。
アプローチ④:「あなたはどう思っている?」と聞く
「この仕事、どんなときにやりがいを感じる?」
「あなたにとって、この仕事はどんな意味がある?」
こうした問いかけを通じて、
社員が自分の言葉で意義を語れるようになっていきます。
自分の言葉で語れるようになった意義は、
外から与えられたものよりはるかに強く、
長く続きます。
アプローチ⑤:会社のビジョンと社員の気持ちをつなぐ
会社のビジョンや方向性と、
社員が感じていることをつなぐ対話をします。
「あなたが感じているやりがいと、
会社が目指していることは
同じ方向を向いています」
この言葉が届いたとき、
社員は会社のビジョンを
「自分ごと」として受け取れるようになります。
ビジョンは伝えるだけでは届かず、
社員の気持ちとつながって
初めて浸透していきます。
意義は、一朝一夕には根づかない
社員が働く意義を感じられる組織は、
制度を整えれば一気にできるものではありません。
日々の対話の積み重ねの中で、
少しずつ根づいていくものです。
「なぜ」を伝え続ける、
成長を言葉にし続ける、
社員の声を引き出し続ける。
この積み重ねが「ここで働く意義がある」という
感覚を育てていきます。
でも、この対話を社内だけで続けるのは
難しいことがあります。
日々の業務に追われる中で
「なぜ」を伝える余裕がなくなる、
社員の声を引き出す場が設けられなくなる。
こうした状態が続くと、
意義を感じる機会はどんどん減っていきます。
外部の人間が定期的に関わることで、
社員の声を引き出し、
マネージャーや社長に届ける橋渡しをする。
その積み重ねが、
社員が「ここで働く意義がある」と
感じられる組織を育てていきます。
CsMの最終ゴールは、
「CsMがいなくても組織が成長し続ける」
状態を作ることです。
社員が働く意義を感じられる組織を作ることが、
この状態への確実な道です。
まとめ
給与を上げても人が辞める、
やる気が感じられない、
言われたことしかやらない。
その根本には
「なんのために働いているのかわからない」という
感覚があることがあります。
意義は与えるものではなく、
対話の中から引き出すものです。
「なぜ」を伝える、
成長を言葉にする、
社員の声を引き出して届ける、
「あなたはどう思っている?」と聞く、
会社のビジョンと社員の気持ちをつなぐ。
この積み重ねが「ここで働く意義がある」という
感覚を育てていきます。
社員が働く意義を感じられない状態が
続いているなら、
ぜひ一度ご相談ください。
組織づくり・人材育成でお悩みの方は、株式会社CsMの無料相談をご活用ください。
