中小企業の営業マネジメントを変える6つのポイント。数字を詰めるだけでは組織は育たない
営業マネジメントは「管理」から「支援」に変えることで、組織は育ち始める
「数字が足りない、なぜだ」
「来月はどうするんだ」
こうした詰め方が中心の営業マネジメントでは、
メンバーは委縮し、本音を隠し、
言われたことだけをやるようになっていきます。
数字を追いかけることは大切です。
でも数字を詰めるだけでは、
メンバーは育たず、組織は変わりません。
営業マネジメントを変えるために必要なのは、
「管理する」から「支援する」への
スタイルの転換です。
この記事では、中小企業の営業マネジメントを
変えるための6つのポイントを、
CsMが現場で実践してきたアプローチをもとに解説します。
中小企業の営業マネジメントが抱える3つの課題
6つのポイントを解説する前に、
中小企業の営業マネジメントに
よくある課題を整理します。
課題①:プレイングマネージャーの限界
中小企業のマネージャーは、
自分の数字を追いながら
部下の育成や管理も担っていることがほとんどです。
自分の商談で手一杯で、
メンバー一人ひとりと深く向き合う
時間がありません。
結果として育成が後回しになり、
メンバーは放置されたまま
自己流で営業を続けていきます。
課題②:マネジメントの方法を学んでいない
プレイヤーとして優秀だった人が、
ある日突然マネージャーになる。
マネジメントの方法を
体系的に学んだことがないまま、
自分がプレイヤーとして成功したやり方を
そのままメンバーに押しつけてしまいます。
「俺はこうやって売れた、お前もやれ」
この育て方では、
自分と違うタイプのメンバーは育ちません。
課題③:メンバーが本音を言えない
「忙しそうで相談できない」
「こんなことを言ったら評価が下がるかもしれない」
こうした空気の中では、
メンバーは本当の悩みを話せません。
表面的な報告だけが続き、
本当の課題は見えないままになります。
ポイント①:「結果管理」から「プロセス管理」に変える
数字を詰めるマネジメントから抜け出すための
最初のポイントは、
結果だけでなくプロセスを見ることです。
結果管理の限界
「今月の売上が目標に届いていない」
「来月はどうするんだ」
この会話だけでは、
メンバーは何を変えればいいかわかりません。
数字という結果だけを見ていると、
「もっと頑張れ」という精神論にしかなりません。
プロセスを見える化する
ターゲティングからクロージングまでの
全フェーズを見える化することで、
どこに問題があるかが見えてきます。
アポイントは取れているのに商談化しない、
商談は進んでいるのにクロージングで止まる。
フェーズごとの数字が見えると、
「提案の内容を見直そう」
「クロージングのタイミングを変えてみよう」
という具体的な改善ができるようになります。
数字だけでなく、
その数字の裏にある行動や状態も
見えるようにすることが大切です。
ポイント②:「答えを教える」から「気づきを引き出す」に変える
マネジメントのスタイルを変える上で、
最も重要なポイントの一つが、
答えを教えるのをやめることです。
答えを教え続けると、何が起きるか
「この商談はこうすればいい」
「次はこのお客様にアプローチしろ」
答えをすぐに教えてしまうと、
メンバーは考える前に
答えを待つようになります。
指示がなければ動けない、
自分で判断できない。
こうした状態が続くと、
マネージャーがいなければ
チームが機能しなくなっていきます。
「どうしたいと思っている?」と返す
メンバーが「どうすればいいですか」と聞いてきたとき、
すぐに答えるのではなく
「どうしたいと思っている?」と返してみてください。
最初は戸惑うメンバーも、
繰り返すうちに自分で考えるようになります。
自分で考えて動いた経験が積み重なると、
メンバーは自走し始めます。
ポイント③:「評価の目」を外した場で本音を聞く
営業マネジメントを変えるために
必要なのは、
メンバーの本音を知ることです。
でも社内では、
本音はなかなか出てきません。
なぜ本音が出ないのか
上司に弱みを見せると評価が下がるかもしれない。
こんな相談をして頼りないと思われたくない。
言っても何も変わらないと思っている。
こうした気持ちが邪魔をして、
メンバーは当たり障りのない話しかしません。
1on1で安心して話せる場を作る
本音が出る場を作るために、
1on1が有効です。
「今週の進捗は?」ではなく、
「最近、仕事でどんな瞬間が楽しかった?」
「目標に対してどうですか?」ではなく、
「今、何か気になっていることはある?」
評価と切り離した問いかけをすることで、
メンバーは少しずつ本音を話せるようになります。
この本音の中に、
本当の課題と改善のヒントがあります。
ポイント④:「全員同じ」育成から「一人ひとりに合わせた」育成に変える
中小企業の営業マネジメントで
よくある失敗の一つが、
全員に同じ育成をしようとすることです。
画一的な育成の限界
同じ研修をして、
同じマニュアルで育てようとしても、
人によって得意なこと・苦手なこと・
モチベーションの源泉は違います。
クロージングが得意な人もいれば、
ヒアリングが得意な人もいます。
関係構築に強みを持つ人もいます。
同じやり方で全員を育てようとすると、
得意なことを活かせないメンバーが
育ちにくくなります。
短所を直すより、長所を伸ばす
CsMの育成哲学は、
「短所を直すより、長所を伸ばす」です。
苦手なことを平均まで引き上げるのには
時間がかかります。
その時間に得意なことをさらに伸ばした方が、
成果が出るまでの時間が短くなります。
一人ひとりの強みを活かした役割を与えることで、
チームとして様々な場面に
対応できる組織になっていきます。
ポイント⑤:「成果だけ」を評価するのをやめ、「成長と行動」も言葉にして伝える
営業マネジメントにおいて、
成果だけを評価していると、
メンバーのモチベーションはなかなか上がりません。
成果だけを見ることの問題
数字が出ている月は評価され、
数字が出ていない月は詰められる。
この繰り返しでは、
メンバーは数字のプレッシャーだけを感じて、
仕事への向き合い方が変わりません。
成長と行動を具体的に言葉にする
「先週の商談、ヒアリングがうまくなっていたよ」
「あの対応、お客様の立場に立って考えていたね」
こうした言葉が、
メンバーの自信を育てます。
自信が育つと、
「もっとこうしてみよう」という
気持ちが生まれます。
成果だけでなく、
成長と行動を言葉にして伝えることが、
メンバーが自発的に動く組織を作っていきます。
ポイント⑥:マネージャー自身も「支援される」経験を持つ
最後のポイントは、
マネージャー自身への支援です。
マネージャーも育成が必要
「支援するマネジメント」に変えたいと思っても、
どう変えればいいかわからない。
自分がプレイヤーとして
数字を追ってきた経験しかなく、
「支援する」感覚がわからない。
こういうマネージャーはよくいます。
受ける側の経験がなければ、与える側に回れない
マネージャー自身が
「支援される」経験を持つことで、
支援するとはどういうことかを
肌で感じることができます。
CsMの支援では、
マネージャーも1on1の対象です。
マネージャーが「引き出される体験」をすることで、
育て方・関わり方を
頭ではなく体で習得していきます。
マネージャーの関わり方が変わると、
チームの空気が変わります。
チームの空気が変わると、
メンバーの動き方が変わります。
マネージャーを育てることが、
営業マネジメントを変えるための
最も確実な方法です。
CsMが中小企業の営業マネジメントを変えてきた実績
CsMはこれまで、
中小企業・ベンチャー企業の
営業マネジメント変革を支援してきました。
ある製造業の会社では、
マネージャーが「管理する」から
「支援する」スタイルに変わったことで、
3年連続未達だった部門目標が
114%達成になりました。
またあるSaaS企業では、
一人ひとりに合わせた育成と
営業プロセスの見える化を組み合わせることで、
メンバーの平均月間契約件数が
1.2件から4.8件に改善しました。
これらは、数字を詰めるマネジメントではなく、
「人への伴走」を中心に置いたアプローチの結果です。
まとめ:中小企業の営業マネジメントを変える6つのポイント
ポイント①:「結果管理」から「プロセス管理」に変える
数字だけでなく、行動や状態も見える化して
本当の課題を把握する。
ポイント②:「答えを教える」から「気づきを引き出す」に変える
「どうしたいと思っている?」と返すことで、
自分で考えて動くメンバーを育てる。
ポイント③:「評価の目」を外した場で本音を聞く
1on1で安心して話せる場を作り、
本当の課題を引き出す。
ポイント④:「全員同じ」育成から「一人ひとりに合わせた」育成に変える
短所を直すより長所を伸ばし、
個性を活かした育成で成果を生む。
ポイント⑤:「成果だけ」を評価するのをやめ、「成長と行動」も言葉にして伝える
成長と行動を具体的に言葉にすることで、
メンバーが自発的に動く組織を作る。
ポイント⑥:マネージャー自身も「支援される」経験を持つ
マネージャーが支援される体験を通じて、
支援するとはどういうことかを肌で学ぶ。
数字を詰めるだけでは、
組織は育ちません。
「管理する」から「支援する」に変えることで、
メンバーが自走する組織が生まれていきます。
「うちのマネジメントを変えたい」と感じているなら、
ぜひ一度ご相談ください。
営業マネジメントの改善でお悩みの方は、株式会社CsMの無料相談をご活用ください。
