経営者が「弱みを見せてはいけない」と思うほど、メンバーはかえって近づきにくくなる

経営者が「弱みを見せてはいけない」と思うほど、メンバーはかえって近づきにくくなる

「自分がしっかりしなければ」
「経営者が不安を見せてはいけない」
「弱みを見せたら、メンバーの信頼を失う」

こうした思いを抱えている経営者の方からよく聞きます。
その気持ちは、決して間違っていません。

でも「弱みを見せてはいけない」と
強く思えば思うほど、
メンバーはかえって近づきにくくなっていきます。

経営者が完璧を演じれば演じるほど、
メンバーは「SOSを出してはいけない」という
空気を感じ取ります。
「この人に弱音を言ったら申し訳ない」
「自分だけが辛いと言えない」という感覚が積み重なり、
現場の本音が届かなくなっていきます。

本記事では、経営者の「鎧」がチームに与える影響と、
自己開示がチームを守る理由をお伝えします。


「完璧な経営者」がチームに与える影響

経営者の緊張感は、チームに伝わる

経営者が「しっかりしなきゃ」と
張り詰めた状態でいると、
その緊張感はそのままチームに伝わります。

「社長がピリピリしている」
「何か悪いことがあったのかな」
「余計なことを言わない方がいいかな」

メンバーは敏感です。
経営者の表情、言葉のトーン、
ちょっとした態度の変化を
しっかり感じ取っています。

経営者が鎧を着込んでいると、
チーム全体が同じように
緊張した状態になっていきます。

SOSを出しにくい空気が生まれる

完璧な経営者を演じることで
最も大きな影響が出るのが、
「SOSを出しにくい空気」です。

「社長があれだけ頑張っているのに、
自分が弱音を言うわけにはいかない」
「こんな小さなことで相談したら、
情けないと思われるかもしれない」

こうした空気が組織に根づくと、
メンバーは限界まで一人で抱え込みます。

問題が小さいうちに相談してもらえれば
対処できたことが、
気づいたときには大きくなっていることがあります。

「近づきにくい人」に映ってしまう

鎧を着た経営者は、
メンバーから見ると
「近づきにくい人」に映ることがあります。

「あの人は忙しそうだから」
「相談しても解決してくれなそう」
「どうせわかってもらえない」

こうした感覚が積み重なると、
経営者とメンバーの間に
見えない距離が生まれていきます。


弱みを見せることが、チームへの最大のギフトになる

支援に入って経営者の方と話すと、
こうした言葉が出てくることがあります。

「本当は自分も不安なんですよ。
でも、それを見せるわけにはいかないから」

その気持ちはよくわかります。
でも実は、その「不安」を正直に見せることが、
チームを守ることにつながります。

例えばこんな一言です。

「ごめん、今ちょっと自分も余裕がなくてテンパってる。
だから、困ったことがあったら早めに声かけてほしい」

この一言で、チームに何が起きるか。

メンバーは「社長も人間なんだ」と感じます。
「自分もSOSを出していいんだ」という
安心感が生まれます。
「一緒に乗り越えよう」という
連帯感が生まれます。

弱みを見せることは、
経営者の信頼を失うことではありません。
むしろ、本当の信頼関係を作る
きっかけになります。


自己開示のポイント

「余裕がない時のサイン」を自分で把握しておく

自己開示をするためには、
まず自分が「余裕がない時にどういう状態になるか」を
把握しておくことが必要です。

口数が減る。
返信が遅くなる。
表情が険しくなる。
細かいことが気になり始める。

こうしたサインを自分で知っておくことで、
「今、自分はそういう状態かもしれない」と
気づけるようになります。

タイミングを選んで、正直に伝える

自己開示は、
全てをさらけ出すことではありません。

「今、自分もちょっと余裕がなくて。
だから、困ったことは早めに教えてほしい」

この一言を、
適切なタイミングで伝えることです。

これだけで、
チームの空気は変わっていきます。


まとめ

「弱みを見せてはいけない」と思えば思うほど、
メンバーはかえって近づきにくくなっていきます。

完璧を演じることが、
チームを守っているわけではありません。

自分の余裕がない状態を正直に伝えること。
その一言が、メンバーに安心感を与え、
本当の信頼関係を作るきっかけになります。

弱みを見せることは、
チームへの最大のギフトになります。


営業組織の課題でお悩みの方は、株式会社CsMの無料相談をご活用ください。

上部へスクロール

このコラムが気になった方へ