新渡戸稲造「武士道」に学ぶ②|本当の勇気とは何か。武士道が教えるリーダーの覚悟
「勇気とは義のために行動することだ。
義のために死ぬことは勇気である。
しかし義のない死は単なる犬死にすぎない」
新渡戸稲造が「武士道」の中で
「勇」についてこう記しています。
怖くないことが勇気ではありません。
怖くても、正しいために動けること。
それが本当の勇気だということです。
この言葉を読んだとき、
営業組織のリーダーに求められるものと
重なりました。
波風を立てたくないから言わない。
嫌われたくないから指摘しない。
失敗が怖いから挑戦しない。
こうした選択は、
「義のない」選択です。
本記事では、新渡戸稲造の「勇」を手がかりに、
リーダーに求められる本当の勇気と、
挑戦できる組織の作り方をお伝えします。
「勇気がないリーダー」が組織に与える影響
言うべきことを言えないリーダー
「波風を立てたくない」
「嫌われたくない」
「メンバーの機嫌を損ねたくない」
こうした思いから、
言うべきことを言えないリーダーがいます。
メンバーが間違ったことをしていても見逃す。
組織として必要な変化があっても言い出せない。
厳しいフィードバックが必要でも、
「まあいいか」と流してしまう。
表面上は「いい人」に見えます。
でも組織は少しずつ緩んでいきます。
「言ってもらえない」メンバーは、
成長できません。
「言われない」組織は、
変われません。
リーダーの「勇気のなさ」が、
組織の成長を止めていきます。
挑戦を恐れる組織
リーダーが失敗を恐れる組織では、
メンバーも挑戦しなくなります。
「失敗したら怒られる」
「新しいことをやって責任を取りたくない」
「うまくいくかわからないことはやらない方がいい」
こうした空気が組織に根づくと、
現状維持が当たり前になっていきます。
挑戦しない組織は成長しません。
競合との差は開いていくだけです。
決断を先送りにするリーダー
勇気のないリーダーは、
決断を先送りにしがちです。
「もう少し様子を見てから」
「もう少し情報が揃ったら」
「タイミングを見て」
決断を先送りにしている間、
組織は止まります。
メンバーは「どこに向かえばいいかわからない」
という状態になっていきます。
新渡戸稲造が言う「本当の勇気」とは何か
新渡戸稲造が強調したのは、
勇気は「義」と切り離せないということです。
ただ怖くないことや、
ただ無謀に突き進むことは勇気ではありません。
「正しいために、怖くても動ける」
「義のために、リスクを取れる」
これが武士道の「勇」です。
営業組織のリーダーに当てはめると、
こういうことになります。
メンバーに嫌われるかもしれないけれど、
成長のために必要なフィードバックを伝える。
うまくいくかわからないけれど、
組織をよくするために変化を起こす。
数字のプレッシャーがあっても、
顧客にとって正しくないことはしない。
これがリーダーに求められる
「義のための勇気」です。
「勇気のある組織」を作るために
リーダー自身が「怖くても動く」姿を見せる
組織に勇気を根づかせるためには、
リーダー自身が「怖くても動く」姿を
メンバーに見せることが最も効果的です。
「これは難しい挑戦だけど、やってみます」
「失敗するかもしれないけど、変えた方がいいと思うから動きます」
こうした言葉と行動が、
メンバーに「挑戦していいんだ」という
安心感を与えます。
リーダーが挑戦するから、
メンバーも挑戦できるようになります。
失敗を責めない文化を作る
挑戦できる組織を作るためには、
失敗を責めない文化が必要です。
「失敗したら怒られる」という空気がある組織では、
メンバーは安全な行動しか取りません。
失敗したとき「次はどうするか」だけを考える。
挑戦したこと自体を評価する。
この文化が根づくことで、
メンバーは「怖くても動ける」ようになります。
言うべきことを言える関係性を作る
リーダーが言うべきことを言えるようになるためには、
日頃からの関係性が大切です。
1on1を通じて信頼関係を築いておくことで、
「厳しいことを言っても、この人は自分のことを思って言ってくれている」
という受け取り方をしてもらえるようになります。
関係性があるから、
難しいことが言えます。
難しいことが言えるから、
メンバーが成長します。
まとめ
「勇気とは義のために行動することだ」
新渡戸稲造が武士道の中で記した「勇」は、
現代のリーダーにそのまま当てはまります。
波風を立てたくないから言わない、
嫌われたくないから指摘しない、
失敗が怖いから挑戦しない——
こうした選択は「義のない」選択です。
怖くても正しいために動ける。
メンバーの成長のために、
言いにくいことを言える。
組織をよくするために、
リスクを取って変化を起こせる。
この「義のための勇気」が、
リーダーとしての覚悟であり、
挑戦できる組織を作る力になります。
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